新年早々インフルエンザにかかり、ここ数日苦しんでいましたが、ようやく回復してきました。
高熱の中で不思議な夢を見たので、今日はそのお話を書きたいと思います。

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私の目の前には、大きな灰色の建物があった。見ると「インフルエンザA型緊急対策本部」という看板が立っている。中に入ってみることにした。
中には、モニターが何台も設置されており、それを見る40代くらいの男性と、20代くらいの女性がいた。どうやら男性がこの対策本部の司令官で、女性が副司令官らしい。
司令官は、終始じっとモニターを見つめており、時折副司令官に合図を出している。副司令官はそれを受け、机上のアナウンスマイクで指示を出し始める。
「部隊C、咽頭部へ応援願います!至急ウイルスの侵攻を食い止めてください!…あ、」
副司令官は、私に気付くと、マイクのスイッチを切って、深々と頭を下げた。
「影織さん、こんばんは。現在、我々免疫部隊がインフルエンザウィルスと戦っております。どうぞ安心しておやすみになってください」
「あ、はい…ありがとうございます」
私は、自分のベッドに戻ることにした。

布団にもぐって横になっている。
ふと、急な不安に襲われる。
―――あ、はやくあの切り絵のデザイン考えないとな。
―――あれもしなきゃ、これもしなきゃ、間に合わないんじゃない?
―――時間ないんじゃない?本当に大丈夫?
―――もっと頑張らなくていいの?もっと頑張れないの?
―――そもそも切り絵、好きでやってるの?
―――楽しい?本当にそれ楽しい?

「影織さん?」
頭の中に声が聞こえてきた。先ほど会った、副司令官の声だった。
「大丈夫ですか、影織さん」
「あ…の、なんだか、急にいろいろ不安になってしまいまして、」
しどろもどろ答える私に、副司令官は優しく声を掛けてくれた。
「影織さん。インフルエンザウィルスは、身体だけでなく心にも侵入してダメージを与えるんです。その不安や恐怖は、身体を一緒によくなっていきますから。影織さんは、好きなことを好きなように、楽しいと思う事を楽しくやっていればいいんです。ですからそのためにもまず、身体を回復させていきましょうね。私達が頑張ります」
「ありがとうございます…」
「いえいえ。影織さんが元気に、幸せに暮らしている事が私達の一番の喜びですし、影織さんの健康のために命を尽くすことが何よりもの幸せですから」
「……はい」
「今日が峠になると思います、どうか頑張ってください。それでは」
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科学的に考えると、いろいろとばかげた話かもしれません。
ですが今朝起きたらすっかり熱が下がっており、こうして記事を書けるくらい元気になっていました。

最後のやりとりの部分が、すごく心に刺さったんですよね。
自分を大事にしようとか、自分がここにいても良い、幸せになっても良いという感覚をあまり上手に持てずに生きてきたのですが、今回この夢を見て、「なんだ、本当は、自分が元気で幸せに生きてほしいって思っていたんだな」と胸が熱くなりました。

この感覚を忘れず、今日からまた元気に進んでいきたいなと思います。